2025.06.17
工場の外壁・屋上を同時施工する3つのメリット:大規模修繕を効率化し、資産価値を最大化する

企業の資産である工場やマンション、公共施設の外壁や屋上は、日々の過酷な環境に晒されています。特に近年、工場やマンションの大規模修繕、役所の雨漏り調査といったご依頼が増加しており、法人のお客様における外装メンテナンスの重要性がますます高まっています。
しかし外壁だけでなく、屋上やベランダの防水も定期的なメンテナンスが重要!防水機能が損なわれた場合、建物全体の耐久性が低下し、最終的には大きな修繕費用がかかる可能性があります。
「外壁塗装は考えていたが、屋上や屋根の防水まで手が回らない…」 「修繕コストは極力抑えたいが、どこから手をつければ良いのか…
このようなお悩みをお持ちの法人ご担当者様も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、企業の重要な資産を守るための外壁塗装と屋上・屋根防水工事を同時に行うべき3つの理由を、コスト削減、工期短縮、そしてリスク管理の観点から詳しく解説します。
そもそも屋上・屋根防水の重要性とは?法人の資産を守るために
屋上・ベランダ防水は雨漏りから家を守っている
工場やマンション、公共施設といった大規模建築物において、屋上や屋根の防水は、雨水や紫外線、さらには振動といった外部環境から建物内部を保護する非常に重要な役割を担っています。
新築時には十分な防水性能が確保されていても、時間の経過とともに紫外線や熱による劣化、建物自体の動きによるひび割れなどが発生し、防水機能が低下します。防水機能が損なわれると、雨水が建物内部に浸入し、以下のような深刻な問題を引き起こす可能性があります。
構造材の劣化と耐震性の低下: 雨水の浸入により、建物の躯体(コンクリートや鉄骨)が劣化し、耐震性の低下を招きます。これは従業員の安全や事業継続に直結する重大なリスクです。
カビや腐食の発生: 湿気やカビは、建物内の衛生環境を悪化させ、従業員の健康被害や製品への悪影響にもつながりかねません。
精密機械の故障や生産ラインへの影響: 工場においては、雨漏りによって精密機械が故障したり、生産ラインが停止したりするリスクも考えられます。
企業価値の低下と修繕費用の増大: 軽微な雨漏りでも放置すると、大規模な修繕が必要となり、想定外の費用発生や企業価値の低下を招く可能性があります。
防水工事の種類と耐用年数:貴社に最適な選択を
防水工事には、塗膜防水(ウレタン防水、アスファルト防水、シート防水、FRP防水など)やシート防水といった様々な種類があり、それぞれ特徴、耐用年数、メンテナンス頻度が異なります。
例えば、ウレタン防水は、複雑な形状の屋上や屋根にも対応しやすく、比較的短期間で施工が可能です。一方で、定期的なトップコートの塗り替えが必要です。塩ビシート防水は、耐久性に優れ、長期間にわたるメンテナンスを必要としませんが、シートの接合部や継ぎ目部分の処理が重要になります。
貴社の建物の種類、用途、予算、そして今後のメンテナンス計画などを総合的に考慮し、最適な防水工法を選択することが重要です。
【一般的な防水工事の耐用年数目安】
・ウレタン防水(塗膜):10~12年程度
・FRP防水(塗膜):10~12年程度
・シート防水:10~15年程度
・アスファルト防水:10~15年程度
外壁塗装と屋上・屋根防水を同時に行うべき3つの理由
外壁塗装と屋上・屋根防水工事は、それぞれ異なる目的を持つ工事ですが、同時に実施することで法人のお客様にとって計り知れないメリットが生まれます。
1. 足場費用の大幅削減:大規模修繕コストを最小限に
工場やマンションといった大規模建築物の外壁塗装や屋上・屋根防水工事では、作業員の安全確保と作業効率向上のため、ほとんどのケースで大規模な足場の設置が必要となります。この足場設置費用は、工事全体のコストの中でもかなりの割合を占めるのが実情です。
外壁塗装と屋上・屋根防水工事を同時に行うことで、足場の組み立て・解体を1回で済ませることができ、結果として足場費用の大幅な削減が実現します。これは、特に予算に限りがある企業にとって、非常に大きなコストメリットとなるでしょう。
2. メンテナンス時期の同期化と工期短縮:事業活動への影響を最小化
大規模建築物の外壁や屋上・屋根の耐用年数は、一般的に10年~15年程度と同時期であることが多いです。そのため、外壁の劣化が進んでいる場合、屋上や屋根の防水機能も同様に劣化している可能性が高いと言えます。
これらのメンテナンスを同時期に行うことで、以下のメリットが生まれます。
計画的な修繕スケジュールの立案: 次回のメンテナンス時期を統一できるため、中長期的な修繕計画を立てやすくなります。
工期の短縮と事業活動への影響軽減: それぞれの工事を別々に行うと、足場の設置・撤去が複数回発生し、その都度、事業活動への制約や居住者様へのご迷惑が生じます。同時施工により、全体の工期を短縮し、事業活動や居住者様への影響を最小限に抑えることが可能です。
3. 責任の所在明確化とトラブル回避:安心のワンストップサービス
外壁塗装と屋上・屋根防水工事を異なる業者に依頼した場合、万が一、工事後に雨漏りなどの問題が発生した際に、どちらの業者の施工不良が原因であるかを特定することが非常に困難になる場合があります。これは、責任の所在が曖昧になり、トラブル解決が長期化する原因となります。
しかし、一社が外壁塗装と屋上・屋根防水工事をまとめて請け負うことで、建物の外装全体に対して一貫した責任を持つことになります。これにより、万一のトラブル発生時も、**窓口が一本化され、原因究明から問題解決までがスムーズに進みます。**これは、法人のお客様にとって、安心感と信頼性につながる非常に重要なポイントです。
まとめ|貴社の資産価値向上と維持コスト最適化のために
工場やマンション、公共施設の外壁・屋上・屋根のメンテナンスは、単なる修繕ではなく、貴社の重要な資産を守り、その価値を維持・向上させるための戦略的な投資です。
外壁塗装の際に「防水もメンテナンス時期です」と提案されるのは、決して単なるセールストークではありません。足場代の節約、工期短縮、そして何よりも雨漏りによる企業リスクの回避と資産価値の維持という、法人のお客様にとって計り知れないメリットがあるからです。
株式会社水蔵は、外壁塗装と防水工事の専門業者として、これまで多くの法人様の外装メンテナンスに携わってまいりました。貴社の建物が抱える課題を深く理解し、最適な施工プランをご提案することで、コストを抑えながらも最大の効果を発揮する大規模修繕を実現します。
工場の外壁、マンションの大規模修繕、公共施設の雨漏り調査など、建物に関するお悩みやご要望がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。経験豊富なプロフェッショナルが、貴社の資産価値最大化に貢献いたします。