COLUMN コラム

2025.12.18

騒音問題、外壁塗装で解決! 工場・マンション・オフィスに「遮音・防音塗料」という選択肢

「騒音対策」と聞くと、まず思い浮かぶのは窓の二重化や壁の厚みを増す大掛かりなリフォーム、そしてそれに伴う高額なコストではないでしょうか。特に、交通量の多いエリアに立地する工場やオフィスビル、集合住宅、あるいは騒音問題に直面するご家庭にとって、この課題は深刻です。

しかし、外壁塗装を通じて手軽に、そして効果的に防音対策を施せる方法があることをご存知でしょうか?

実は、外壁塗装には遮音・防音効果を持つ特殊な塗料が存在します。これらを活用することで、騒音対策をより簡単に、かつ費用対効果高く実現することが可能です。本コラムでは、代表的な遮音・防音塗料のメカニズム、その特徴とメリット・デメリットを詳しくご紹介します。騒音問題にお悩みの個人のお客様、そして工場の騒音対策やマンション・オフィスビルの快適性向上を目指す法人ご担当者様は、ぜひ参考にしてください。

騒音を手軽に抑える「遮音・防音塗料」とは?

遮音・防音塗料のメカニズムと特徴

遮音・防音塗料は、その特殊な成分や構造により、**音波を効果的に反射・吸収することで、音の伝達を抑制します。**塗料に含まれる微細な空気の泡や特殊な樹脂が音波を散乱させ、建物内部への侵入を軽減します。

一般的な外壁塗料と比較して騒音の侵入を軽減する効果があるため、外部からの車の走行音や工事音、近隣の生活音などを遮断したり、逆に室内の音が外に漏れるのを防いだりすることが可能です。

交通量の多い道路に面した住宅やオフィス、幹線道路沿いの工場、あるいは楽器演奏などによる生活音を外部に漏らしたくないと考える方にとっては、非常に有効な防音対策と言えるでしょう。

代表的な防音塗料:『ガイナ』と『WAKOECO BLOCK』

外壁の防音塗料として、特に注目すべき2つの製品をご紹介します。

防音・断熱・遮熱の多機能塗料『ガイナ』(日進産業)

外壁の防音塗料の代表格として、日進産業の**『ガイナ』**が挙げられます。そもそもロケットの機体および人工衛星の塗料として開発された『ガイナ』は、そのルーツから分かる通り、防音効果だけでなく、断熱や遮熱にも優れた効果を発揮する多機能塗料です。

『ガイナ』には一般的な塗料には含まれていない特殊セラミックの含有率が非常に高く、このセラミックが効率よく音を反射・吸収する特徴を持っています。また、近年多く使用されているシリコン系塗料の耐用年数が10~15年なのに対し、『ガイナ』の耐用年数は15~20年と長く、一般的な塗料に比べ初期費用は高くなりますが、長期的に見ればメンテナンスサイクルが伸びるため、コストパフォーマンスの高い外壁塗料と言えます。

遮音特化型塗料『WAKOECO BLOCK(ワコーエコブロック)』(WAKO)

WAKOの**『WAKOECO BLOCK(ワコーエコブロック)』は、建物の室内や外壁・屋根、船舶といった幅広い対象に使用できる遮音性に特化した塗料**です。特許取得済みの独自技術によって音の振動を熱に変え、効果的に騒音を遮断します。

人体に無害であり無臭、さらに薄膜で軽量と扱いやすい水性塗料であるため、DIYにも適した塗料と言えるでしょう。騒音が気になる箇所のドア・壁など、一部をピンポイントで塗装するのにも最適です。

遮音・防音塗料のメリット・デメリット:賢い選択のために

メリット:手軽さと効率性

1.防音工事よりも費用が安い: 遮音・防音塗料を使用する最大のメリットは、窓の二重化や壁の増厚といった通常の防音工事と比較して、費用が安く抑えられる点です。外壁塗装として施工するため、大掛かりな足場設置も既存の塗装工事と統合でき、工期も短縮されます。

    2.工事中も生活・事業への影響が少ない: 本格的な防音工事は、騒音が発生する大掛かりな作業が必要で、場合によっては長期間にわたって生活に支障が出たり、工場やオフィスの稼働に影響が出たりすることがあります。しかし、遮音・防音塗料を使用した外壁塗装は、通常の塗装作業とほとんど変わらず、生活や事業への影響を最小限に抑えられます。

      3.壁厚が変わらない: 一般的な防音工事では、内外の壁に断熱材や防音パネルなどを張り付けるため、壁の厚みを増す必要があり、結果として室内空間が狭くなるというデメリットがあります。しかし、遮音・防音塗料を使用する場合、壁の厚さはそのままで防音効果を得ることができるため、空間の有効活用が可能です。

        デメリット:初期費用と効果の限界

        1.一般的な外壁塗料よりも費用が高い: 遮音・防音塗料は、その高性能ゆえに通常の外壁塗料と比べてコストが高い傾向にあります。初期投資がやや大きくなることを考慮しなければなりません。しかし、防音効果の高い塗料は、断熱性や耐久性にも優れているものが多く、長期的に見れば塗り替え頻度が減るため、コストパフォーマンスの良い選択肢となるでしょう。

          2.完全に騒音をなくすわけではない: 遮音・防音塗料は、あくまで騒音を「軽減」するものであり、完全に無音にするわけではありません。特に、窓や扉などの開口部からの音の侵入には限界があるため、より高い防音効果を求める場合は、窓の二重化など他の対策と組み合わせることも検討が必要です。

          まとめ|外壁塗装で手軽に快適な空間を!

            外壁塗装による遮音・防音塗料の使用は、大掛かりな防音工事を行うことなく、手軽に騒音対策を行える非常に有効な方法です。比較的短期間での施工が可能であり、高い費用対効果も期待できます。

            騒音に悩まされている方、あるいは工場やオフィス、マンションの快適性を向上させたいとお考えの法人ご担当者様は、ぜひ外壁塗装の際に遮音・防音塗料の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

            外壁塗装・防水工事を専門とする株式会社水蔵は、お客様のご希望やお住まい・建物の環境に応じた最適なプランをご提案します。外壁や屋根のメンテナンス、そして騒音対策をご検討の方は、ぜひ当社までお気軽にご相談ください。

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