COLUMN コラム

2025.07.01

企業の顔と資産価値を守る:タイル・石材外壁の防水コーティングの真価

貴社のオフィスビル、マンション、商業施設、あるいはご自宅の外壁に採用されているタイルや石材は、その比類なき耐久性高級感あふれる美観が魅力です。しかし、これら高耐久な素材の上に施す防水コーティングに関しては、「素材自体に耐久性があるから必要ない」という声を聞くことも少なくありません。防水コーティングが必要かどうかは、メーカーや業者によって見解が分かれることもあり、その判断に迷う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、私たちは「外壁を構成する要素全体の保護」という視点から、防水コーティングの重要性を強く提唱します。

本コラムでは、タイルや石材の外壁に防水コーティングを施すべきケースや、施工時の注意点を詳しく解説します。貴社の重要な資産である建物の価値維持、あるいはご自宅の長期的な美観維持にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

タイル・石材外壁に防水コーティングは必要? その理由とは

高耐久を誇るタイルや石材は、素材自体が劣化しにくく、水や湿気にも強い特徴があります。歴史的な建造物においても、何世紀も前のタイルや石材が当時のまま現役で使われている光景は、その堅牢性を物語っています。

しかし、見落とされがちなのが、「目地」部分の存在です。タイルの隙間を埋める目地材は、時間の経過とともに紫外線や風雨の影響で劣化が進み、ひび割れや浸水などが起こる可能性があります。また、タイルや石材の素材自体も、長年の外部環境に晒されることで表面の変色や汚れの蓄積が起こることは避けられません。

こうした状態を未然に防ぎ、建物の外観を美しく保ちながら、内部への水の浸入リスクを低減するためには、防水コーティングが極めて有効です。 「クリアー防水」とも呼ばれるこの防水コーティングは、無色透明の防水塗料で外壁面を保護する塗装です。一見すると「必要ない」と思われがちですが、防水コーティングを施すことで雨水や湿気の侵入を確実に防ぎ、建物の躯体保護と耐久性の向上に貢献します。さらに、タイルの場合は光沢のある艶を与えられるため、新築時のような美しさを際立たせることができるのも魅力的なポイントです。

こんな建物におすすめ! 外壁タイル・石材の防水コーティング

防水コーティングは、以下のような状況やニーズをお持ちの個人・法人のお客様に特におすすめです。

1. 新築時の「顔」と資産価値を長期的に維持したい

オフィスビルや商業施設、高級マンションなど、タイルや石材の外壁を持つ建物は、その**外観が企業の顔となり、物件の資産価値を大きく左右します。**新築時の美しい外観は、残念ながら日々の経年で少しずつ損なわれていくものです。その外観をできる限り長く維持したいと考える場合、防水コーティングは非常に効果的です。

コーティングにより外壁表面に保護膜が形成されるため、紫外線や雨水による劣化、排気ガスや酸性雨による汚れの付着を防ぎ、美観と建物の機能を長期にわたって保つことができます。これにより、定期的な洗浄コストの削減にも繋がるでしょう。

2. 定期的なメンテナンスや清掃の負担を軽減したい

タイルや石材は非常に高い耐久性を誇りますが、理想的には2~3年ごとの洗浄、そして10年ごとの目地メンテナンスが推奨されています。しかし、特に大規模な建物においては、これらの定期的な清掃やメンテナンスは、費用と手間の両面で大きな負担となります。

日々の事業活動や多忙な生活の中で、外壁の清掃やメンテナンスが後回しになりがちという場合は、防水コーティングの採用が非常におすすめです。防水コーティングの塗り替えは10~15年スパンとなるため、外壁全体のメンテナンスにかかる手間や頻度を大幅に少なくできるのです。

外壁タイル・石材に塗装する際の重要な注意点

タイルや石材の外壁に防水コーティングを施す際は、その特殊性ゆえにいくつか注意すべき点があります。

1. DIYは絶対に避けるべき

タイルや石材の防水コーティングには、専門的な知識と高度な技術が不可欠です。ホームセンターなどで手に入る材料を使いDIYを行うと、コーティングの効果が十分に発揮されないばかりか、かえって外壁の美観を損ねたり、塗膜の剥がれやムラが発生したりするリスクがあります。特に目地部分の施工は非常に難しく、適切な方法で行わないと浸水を招く恐れがあるため、必ずプロの専門業者に任せることが重要です。

2. 材質に最適な塗料を選定する

タイルや石材には、天然石、磁器タイル、陶器タイルなど、様々な種類があり、それぞれ材質に適した防水塗料が存在します。材質に合わない塗料を使用すると、塗膜が剥がれたり、十分に効果が発揮されなかったりする可能性があります。まずは信頼できる専門業者に素材の調査と塗料の選定を依頼した上で、使用する塗料が建物の外壁材に最適であるかをしっかりと確認することが大切です。

3. 知識と実績のある専門業者に依頼する

タイルや石材の外壁に防水コーティングを施す際は、その施工経験と専門知識が豊富な業者に依頼することが何よりも重要です。相談の際には、施工事例だけでなく、難易度の高いケースや過去の失敗事例などもあわせて説明してくれるような業者は、その透明性と説得力から誠実さを測るポイントにもなるでしょう。

業者選びの際は、実績や評判を丹念に確認し、複数社に見積もりを依頼してみることをおすすめします。工事費用だけでなく、担当者の対応力や相性、専門知識の豊富さなど、多角的な視点から最も信頼できるパートナーを見極めることができます。

まとめ|外壁タイル・石材の防水は「水蔵」へ!

タイルや石材の外壁は、その耐久性の高さから特別なメンテナンスが不要と思われがちですが、防水コーティングを施すことで、長期間にわたり美しい外観を保ち、建物の劣化と資産価値の低下を未然に防ぐことが可能です。

特に、新築時の外観維持や、定期的なメンテナンスを効率化したい場合には、防水コーティングが非常に有効な選択肢となります。貴社の大切な資産を守るため、あるいはご自宅の美観を維持するために、ぜひ信頼できる専門業者に依頼し、貴重なタイル・石材の外壁をいつまでも美しく保ちましょう。

株式会社水蔵は、防水工事や外装塗装工事の専門業者として、数多くの実績とノウハウを持ち、タイル・石材外壁の特性を見極めた最適なプランをご提案いたします。外壁タイル・石材の防水コーティングに関するご相談なら、ぜひ「水蔵」へお気軽にお問い合わせください。

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