2025.07.25
外壁のひび割れからの雨漏り

大前提として、日頃からメンテナンスを行い、外壁のひび割をしていないことが望ましいです。しかし、高所であったり、手の届きにくい場所、目に見えない場所などで、専門家でないとメンテナンスが出来ない場合もあるかと思います。毎年、専門家に点検&メンテナンスを依頼することも、コスト面で現実的ではありません。
この記事では、ひび割れによる雨の被害の問題点、と、万が一の時、どこに依頼すればいいのかといった面で考えていきましょう。
雨の種類
雨が外壁に与える影響は様々ありますが、やはり長期間に続き降る雨は影響も大きくなります。普段の雨でしたら問題がなくても、梅雨の場合など長時間にわたって雨が降る時は注意が必要です。
その際、影響を受けやすいのはひびが入った外壁や目地のコーキング部分です。
横から降る雨もそうですが、壁をつたいひびの部分に滲みていきます。その時間が長ければ長いほど、浸水していくことになり、乾くにも時間が掛かります。
例えば、あなたが突然の雨に降られたとして、小雨で短時間で止んだなら着ていた衣類もすぐに乾きますが、長時間の大雨に降られた場合には衣服を取り越し下着まで水浸しになり、すぐには乾きませんよね?
これと同じ現象がひび割れた外壁にも起こると思ってください。しかも、壁の中に浸透している水分は、一見乾いたように見えても湿気として残っている場合もあり、湿気を帯びたままにした場合、中の下地である木材や鉄筋を腐食させてしまう恐れがあります。
これを長期間、対処しない場合は外壁だけでなく内部に影響を及ぼし、外壁の補修だけでなく内部の下地の補修も必要となり、修繕コストが跳ね上がる可能性があります。
外壁の裏は解らないので、外壁に亀裂、ひびがある場合は早めに専門業者に診てもらうと良いでしょう。
近年の雨事情
気象庁の調査結果によると約50年前と比較して、全国アメダスで1時間降水量が50ミリ、80ミリ、100ミリとも年間の発生回数は年々増加傾向にあります。
さらに、1時間降水量80ミリ以上、3時間降水量150ミリ以上、日降水量300ミリ以上の場合は2倍程度増加しており、過去と比べて年々、強く長時間降り続く雨の回数、降水量ともに増えていると言えます。
この事から外壁にひびが入ったまま放置するという事は、長く住み続けたい住宅に対してはリスクが高くなっていると言えます。
メンテナンスや調査をする会社は?
先程までは、雨や外壁のひび割れがどの様な影響を及ぼすかなどについて考えてきました。ここからは、専門業者に調査を依頼することについて考えていきましょう。
雨漏りを調査する会社は大きくわけると、雨漏り調査専門会社、雨漏り修理会社、外壁・屋根の施工塗装メンテナンス会社、リフォーム会社です。
専門業者である雨漏り調査専門会社、雨漏り修理会社は雨漏りの原因を特定するために、さまざまな機器を用いて調査を行います。
調査個所は屋根や外壁、水漏れ箇所や雨漏りの経路の調査などがあります。
続きまして、外壁・屋根の施工塗装メンテナンス会社は、メンテナンスが主な業務で依頼する会社をよく調べて話を聞かないと後々トラブルのもとになります。
簡単な調査を行い外壁や屋根の補修と塗装で終了することもあるので注意が必要です。
最後にリフォーム会社です。こちらもリフォームが専門ですので、細かく雨漏りの調査が出来ない可能性があります。しっかりとその会社が何を得意としてるかを調べて話を聞く事が必要となります。
新築の場合、建物を施工してもらった建築会社に依頼するという方法もありますが、結局は専門業社へ依頼することが多いため、雨漏り調査の専門会社や、雨漏り調査出来る塗装工事会社、リフォーム業者など何社か見積もりを取ることをおすすめします。
見積もりを何社から取得することで、どんな調査をしてどんな報告書を出してもらえるか解りますし、依頼する側としても、よりコストパフォーマンスを重視した会社を選ぶことができます。
建築会社やリフォーム会社などでの調査で雨漏りの原因がわからない場合は、専門業者に調査を依頼することをおすすめします。
まとめ
外壁のひび割れやコーキングの劣化は、長時間の雨や強雨により内部の下地を腐食させるリスクが高まります。
近年、降水量や強雨の頻度が増加しており、ひび割れの放置は危険です。日常的なメンテナンスが重要ですが、見えにくい場所や高所は専門家に任せる必要があります。
雨漏りの調査や修理は、専門の業者に依頼することが効果的であり、検討の際は、複数の業者から見積もりを取得し、調査内容や報告書を比較して最適な業者を選びましょう。
定期的なメンテナンスと専門業者の協力を得ることで、住宅を長持ちさせ、安心して暮らせる環境を維持できます。